TOP > 人物表現 > 服装・身なり > 服装や身なりが汚い
疲れてドロドロに汚れた黒いメリンスの衿 に、垢と白粉 が光っている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:59% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
服装や身なりが汚い
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......大切に取っておいたのだけれど、明日にも自殺しようかと考えると、私はありったけのぼろ屑 を出して部屋にばらまいてやった。生きている間の私の体臭、なつかしやいとしや。疲れてドロドロに汚れた黒いメリンスの衿 に、垢と白粉 が光っている。私は子供のように自分の匂いをかぎました。この着物で、むかし、私はあのひとに抱かれたのです。あの思い! この思い! 蒼 ざめて血の上って来る孤独の女よ、むねを抱いた......
単語の意味
垢(あか)
メリンス
襟・衿・領(えり)
白粉(おしろい)
垢・・・皮膚の上の、汗やほこり、脂が交じってできる汚れ。
メリンス・・・薄地で柔らかな毛織物。モスリン。
襟・衿・領・・・1.衣服の、首を取り囲む所につけられている部分。また、そこにつける縁どりの布。カラー(collar)。和服では、前で交わる細長い部分やそこにつける布を指す。
2.首の後ろの部分。首筋。うなじ。
3.掛け布団の、首に直接あたる部分にかける細い布。
2.首の後ろの部分。首筋。うなじ。
3.掛け布団の、首に直接あたる部分にかける細い布。
白粉・・・化粧品のひとつで、顔につけたり塗ったりする白い粉。また、それを練り合わせたもの。肌を色白に美しく見せる目的で使う。粉白粉・水白粉・練り白粉・紙白粉・固形白粉などがある。「しろい」は、「白い物」を意味する。
ここに意味を表示
服装や身なりが汚いの表現・描写・類語(服装・身なりのカテゴリ)の一覧 ランダム5
まるで山出しの女中
林芙美子 / 新版 放浪記
このカテゴリを全部見る
「服装・身なり」カテゴリからランダム5
今までしめていたネクタイは、テーブルの上に置いてみると、思っていた以上にくたびれて見えた。気がつかないまま続けていた不適切な習慣のようにも見える。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
黒いリュックを背負って、半ズボンなんてはいちゃって、まるで本当の小学生みたいだなー
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
服装・身なり の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ