遠い昔 から自分に授 っていた決定的な男性の声のような頼母 しさを感じて
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:72% 作品を確認(青空文庫)
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自信に満ちた話し方・堂々とした口調
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......うな艶 めかしい両腕で涙を拭いた。小初は砂金のように濃 かく汗の玉の吹き出た薫の上半身へ頭を靠 れ薫の手をとった。不憫 で、そして、いま「男だ」と云ったばかりの薫の声が遠い昔 から自分に授 っていた決定的な男性の声のような頼母 しさを感じて嬉 し泣きに泣けて来た。 「許す?」 「許すも許さないもありゃあしない」 「薫さん、ついてお出 でよ。東京の真中で大びらに恋をしよう、ね」 小初の涙が薫の手の甲 を伝って指......
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