心はいっぱいにふくらんだ帆のように落ち着かず、高い所へ駆けてゆけそうな感じを取り戻す。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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胸が弾む・心躍る
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......やりと暗い浜から、波音が押してくるように巨大に響く。黒い島影が闇に浮かび、潮風は夜の香りを含んで吹き渡る。星がはるかにちかちかまたたく。そういうのを見ていると、心はいっぱいにふくらんだ帆のように落ち着かず、高い所へ駆けてゆけそうな感じを取り戻す。暗い海に沿って、どこまでも歩けそうになる。 それが、嬉しかったのだ。 智明は部屋の冷蔵庫から持ってきた缶ビールを飲みながら、乾いた堤防にもたれて海のほうをなんと......
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冷たい壁に私の嗤 いがはねかえる。
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風に流されるちぎれ雲のように軽い心持ち
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中込が一球ストライクを投げ込むだけで、歓声が沸き起こった。まして点が入った時には、歓喜の塊が弾け、それが渦となって球場を包んだ。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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