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固い月空の下に、私の帰って行くべき丘の群が、薄化粧した女のように、白く かすんで、静まり返っていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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霧・かすみ・もや
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......につれ、家々の不明の裏手から裏手を伝って、移動した。声だけ村を端れても、林の中まで、追って来た。 靄が野を蔽い、幕のように光っていた。動くものはなかった。遠く、固い月空の下に、私の帰って行くべき丘の群が、薄化粧した女のように、白く霞んで、静まり返っていた。 悲しみが私の心を領していた。私が殺した女の屍体の形、見開かれた眼、尖った鼻、快楽に失心したように床に投げ出された腕、などの姿態の詳細が私の頭を離れなかった。 ......
単語の意味
薄化粧(うすげしょう)
薄化粧・・・1.目立たないように、薄(う)っすらと化粧すること。また、その化粧。⇔厚化粧(あつげしょう)。
2.山などに雪が薄っすらと積もること。
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乳色の靄が風に次第に追い払われると、
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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