TOP > 食べ物表現 > 和食・日本料理 > 鍋もの・鍋料理
生き別れた母親でもいるかのように鍋の中を覗き込んで
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
鍋もの・鍋料理
覗く・隙間から見る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......夕方帰宅すると、今日も会社を早退したらしい旦那が、油の入った鍋の前で菜箸を手に佇んでいた。「窓くらい開けたら?」 揚げものの熱がこもった部屋は、異様に蒸し暑い。生き別れた母親でもいるかのように鍋の中を覗き込んでいた旦那は、エアコンのリモコンが発したピッという音にようやく反応して、サンちゃん、おかえり、と呟いた。夢の中をまだ半分さまよっているような、どこか虚ろな口調だ。......
ここに意味を表示
鍋もの・鍋料理の味、おいしさを伝える表現・描写(和食・日本料理のカテゴリ)の一覧 ランダム5
日本のブィヤベーズはちゃんこなべだと思った。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
家のおなべはいつも同じだ。主人が身のしまった魚しかたべないから、タラ、そしてかきときまっている。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
覗く・隙間から見るの表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
旅龍屋を烏のように覗き込む
泉 鏡花 / 高野聖・眉かくしの霊 amazon
長い前髪のすきまからくしゃっと細くなった目を覗かせて
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
林芙美子 / 新版 放浪記
(象舎の象をのぞき見る)プライヴェートな時間の象の姿を見たかった
村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「和食・日本料理」カテゴリからランダム5
ただ茹でただけの卵の白球を通しておでんの汁が染み込んでいる球はいつ食べても間違いがない。
吉田 健一 / 私の食物誌 amazon
「見る」カテゴリからランダム5
入り口から一歩二歩下がってアパートの全体を目に入れようとして口が大きく開いている。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
暗い雨の夕闇につつまれた町すじを、猟犬のような眼つきで見まわす
池波 正太郎 / 鬼平犯科帳〈1〉 amazon
男はただ僕を眺めているだけだった。僕の後の壁を眺めているのかもしれなかったが、その壁の前には僕がいたから、結局のところ男は僕を眺めていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
和食・日本料理 の味・おいしさの表現の一覧
見る の表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ