(川の水)川に下りて水を飲んだ。これまでに飲んだことのないような美味い水だった。手が赤らむほど冷たく、そして甘い。やわらかな土の匂いがした。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:77% 作品を確認(amazon)
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川
水
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前後の文章を含んだ引用
......ところで澄んだ小川にぶつかった。小川には白樺の幹をたばねて手すりをつけた丈夫な橋がかかりそのまわりが休憩用のあき地のようになっていた。我々はそこで荷物を下ろし、川に下りて水を飲んだ。これまでに飲んだことのないような美味い水だった。手が赤らむほど冷たく、そして甘い。やわらかな土の匂いがした。 雲行きはあいかわらずだったが、天候はなんとか持ちこたえていた。彼女は登山靴の紐をなおし、僕は手すりに腰かけて煙草を吸った。下流の方から滝の音が聞こえた。音から......
単語の意味
土(つち)
土・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
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(川の水面に)小さな輝きが魚の鱗のように重なり合っているところもあった。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
川は、堀割(ほりわり)のように水が濁っていて動かない。
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(川べりの部屋)川の音は音楽だ。部屋を彩る。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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