消えかけては降っている雪
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:23% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
雪
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......よりも、こんなにさっぱりした海の上で、自由にのびのびと息を吸える事は、ああやっぱり生きている事もいいものだと思う。 (十二月×日) 真黄いろに煤 けた障子を開けて、消えかけては降っている雪をじっと見ていると、何もかも一切忘れてしまう。 「お母さん! 今年は随分雪が早いね。」 「ああ。」 「お父さんも寒いから難儀しているでしょうね。」 父が北海道へ行って......
ここに意味を表示
雪の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
がどんどん降り積もり、時おり屋根からどさっと落ちる音、しんと防音された白い闇の景色
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
雪の降る日は暖かい。道民には共通の感覚だろう。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
無数の白刃を振り回すように雪が飛ぶ
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
無理にこじ開けられた痛々しい傷跡のような赤土をいたわるように、所々を薄い雪がおおう
干刈あがた / 月曜日の兄弟たち「干刈あがたの世界〈2〉ウホッホ探険隊」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
降り落ちた雪もまた吹き上げられて、白い布のように飛ぶ。
川端 康成 / 二十歳「川端康成全集 第5巻 小説 5」に収録 amazon
真白な雪の上に映え、たち並ぶ家々の軒並がくっきり影絵のように浮かび上っていた。
山崎 豊子 / 暖簾 amazon
自然が粉雪をあおりたてて、所きらわずたたきつけながら、のたうち回ってうめき叫ぶその物すごい気配
有島武郎 / 生まれいずる悩み
山の陰に消残つて、雪の色も仄 に青く煙つてゐる。
芥川龍之介 / 芋粥
同じカテゴリの表現一覧
雪・霜・あられ の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ