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倉地にとっては葉子はだんだんと用のないものになって行きつつある。絶えず何か目新しい冒険を求めているような倉地にとっては、葉子はもう散りぎわの花に過ぎない。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:78% 作品を確認(青空文庫)
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心変わり・熱が冷める
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前後の文章を含んだ引用
......一時間ごとにもどんどん弱って行くのが身にしみて知れるにつけて、倉地のどこにも批点のないような頑丈 な五体にも心にも、葉子はやりどころのないひがみと憎しみを感じた。倉地にとっては葉子はだんだんと用のないものになって行きつつある。絶えず何か目新しい冒険を求めているような倉地にとっては、葉子はもう散りぎわの花に過ぎない。 看護婦がその室 を出ると、倉地は窓の所に寄って行って、衣嚢 の中から大きな鰐皮 のポケットブックを取り出して、拾円札のかなりの束を引き出した。葉子はそのポケットブッ......
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「切って投げ出されれば、投げ出された部分だけの根を土におろして、結構生きて行ける人なのだ。」「まるで仙人掌(さぼてん)だな。」
真山 青果 / 玄朴と長英 他三篇 amazon
辛抱ってのは、辛さを抱きしめるってことだからな。今はひとりで抱きしめろよ!
水道橋博士「藝人春秋 (文春文庫)」に収録 amazon
安逸や怯懦 は、彼から生きていこうとする意志をだんだんに持ち去っていた。
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