(筧に)耳を澄まして聴くと、幽 かなせせらぎの音がそのなかにきこえた。
梶井基次郎 / 筧の話 ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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かけい
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前後の文章を含んだ引用
......しばしば歩いた。私が目ざしてゆくのは杉林の間からいつも氷室 から来るような冷気が径へ通っているところだった。一本の古びた筧 がその奥の小暗いなかからおりて来ていた。耳を澄まして聴くと、幽 かなせせらぎの音がそのなかにきこえた。私の期待はその水音だった。 どうしたわけで私の心がそんなものに惹 きつけられるのか。心がわけても静かだったある日、それを聞き澄ましていた私の耳がふとそのなかに不思......
単語の意味
細流(せせらぎ)
細流・・・細(ささ)やかに流れる水の音。海や川の浅い場所を流れる水の音。さらさらと流れる水の音。また、その流れ。
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(筧に)耳を澄まして聴くと、幽 かなせせらぎの音がそのなかにきこえた。
梶井基次郎 / 筧の話
したたり集って来る苔の水が水晶のように美しい筧 の水溜り
梶井基次郎 / 温泉
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