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善は馬鹿々々しいと鼻をかむ。悪徳だけに心をもやす……。月日がたてば忘れられ消えてゆく罪。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:74% 作品を確認(青空文庫)
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恐ろしい考え・邪悪な心
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......るものなり。ああアブラハムもダビデも如何 にも遠い神である。小説とはどんな形で書くのかわからない。只、ひたすら空想するばかりだけでもないのだろう。罪を書く。描く。善は馬鹿々々しいと鼻をかむ。悪徳だけに心をもやす……。月日がたてば忘れられ消えてゆく罪。じっと眼をすえていると、何のまとまりもなく頭が痛くなって来る。私の肉体は、だんだん焼かれる魚のようにこうふんして来る。誰かと夫婦にならなければ身のおさまりがつか......
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彼は思いついた悪智にうなずいて魔の笑いをもらした。
吉川英治 / 増長天王
不意に、彼は暗い衝動にかられた。鈍い音をたてて貝殻は掌の中でつぶれた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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現実にまだ体がなじまなくて、世の中が新鮮に見えた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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