座板へ置いて無意識にポーズを取る左の支え手から素直に擡（もた）げている首へかけて音律的の線が立ち騰（のぼ）っては消え、また立ち騰っているように感じられる。

（路上に座りこむ）大通りの閉まっている店先のシャッターの前にそのまま座って飲んだ。車がすごいスピードでどんどん通っていった。トラックが行く度に、震動が伝わってきた。 「道に座るって、すごいね。臨場感があって。」《…略…》日常から離れたリズムでぴたりと止まって、車とそしてたまに行きかう人々を眺めていると、世の中が異様にはっきり見えた。ずうっと続く街灯もいつもよりかなり高く、空に近く見えたし、車のライトも色とりどりで、

二つの膝をかためるようにして座蒲団の上に坐り

ぶら下げてきた一升徳利を机の上に置くと、四人（の学生）は山賊のように胡坐（あぐら）をかいていた。

（ひざまづく）祈るアメリカの牧夫のように膝をそろえて床につき

私達はよくかたつむりのようにまあるくなって話した。

野良犬 のように一人の司祭が震えながら蹲っている

手足を蟹のようにかがめる

泥のような体を横たえる

排泄する小動物のような屈辱的な姿勢