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夜半の空気が部屋中に濃く満ちて、息をひそめていた。遠くを渡ってゆく風の音がしきりに聞こえた。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:9% 作品を確認(amazon)
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深夜
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前後の文章を含んだ引用
......そんなこと知ってるの? あなた、誰?」「通りすがりのものだよ。」 あんまり本当にそうだったので、智明は言ってから笑ってしまった。彼女もお茶を飲みながら微笑んだ。夜半の空気が部屋中に濃く満ちて、息をひそめていた。遠くを渡ってゆく風の音がしきりに聞こえた。それも全て現実の落とす影のようなこの空間の外にあった。「死ぬつもりで海辺にいるわけじゃないんだろ?」 智明が言うと、彼女はにっこりうなずいて、「ええ、ただ泣いて......
単語の意味
夜半(よわ・やはん)
夜半・・・夜の半ば。夜中。夜更け。
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