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(電話に出ない、居留守)胸のうちで呼び出し音を数えている。いつまでも鳴り止まない気がしはじめたころ、音が途切れる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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電話の音・電話が鳴る・着信
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前後の文章を含んだ引用
...... 突然電話が鳴る。水島の唇が唐突に離れる。椅子にすわっていなければ十和子はその場にくずおれたかもしれない。 一歩身体を離した水島と黙ってにらみ合ったまま、互いに胸のうちで呼び出し音を数えている。いつまでも鳴り止まない気がしはじめたころ、音が途切れる。それでもなおしばらく黙っている。水島はもう触れてこようとはしない。「あなたもこれを望んでいたんですね。それをどうしても確認したいという気持に負けてしまった。でも......
単語の意味
胸(むね)
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正宗 白鳥 / 何処へ「何処へ・入江のほとり (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
けたたましい鉄工所の非常汽笛が鳴り響いた。
梶井基次郎 / 海 断片
声が、吹き抜けるように洞内にひびいた。
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そう言うと、間を置かずにふかえりは電話を切った。会話は一瞬にして消滅した。誰かが研ぎ澄まされた鉈(なた)を振り下ろして、電話線を断ち切ったみたいに。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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