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雪が降り始めたとき、足を止め、一瞬、空を仰いだ。  あっという間に、目の前の世界が粉雪に覆われる。どんよりと曇った博多の街に降る粉雪のせいで、とつぜん焦点が合わなくなる。そこにある郵便ポストが遠くに見え、通りの向こうに建つビルのほうが近寄ってくる。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:87% 作品を確認(amazon)
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焦点(ピント)が合わない
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前後の文章を含んだ引用
......その直後だった。断崖に張られた鎖の上に、粉雪が一つ落ちて、とけた。◇ とつぜん降り出した粉雪が、踏みつけるアスファルトの上に落ちて、とける。前を歩く増尾圭吾は、雪が降り始めたとき、足を止め、一瞬、空を仰いだ。 あっという間に、目の前の世界が粉雪に覆われる。どんよりと曇った博多の街に降る粉雪のせいで、とつぜん焦点が合わなくなる。そこにある郵便ポストが遠くに見え、通りの向こうに建つビルのほうが近寄ってくる。 前を歩く増尾との距離は十メートルほど、その間にも、無数の粉雪が舞い落ちてくる。 石橋佳男は、足を前へ出すごとに、今にも駆け出しそうになる気持ちを必死に抑えた。......
単語の意味
仰ぐ(あおぐ)
足・脚・肢(あし)
仰ぐ・・・1.見上げる。上を見る。
2.敬う。尊敬する。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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私を透かして空を見ているような淡い表情
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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消えかけては降っている雪
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