いまこのひとときにだけひたっていると、身体じゅうがほぐれて眠くなり、自然にまぶたが、甘く重く瞳にのしかかります。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:100% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
とても安心
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......く関係ないところに、恋人の体温とバスの揺れの心地よさは存在していました。昨日は終わった、明日はまだ来ない。だからとりあえず、今日だけ。いまだけ。絃といて、何年付き合ってきたかという過去も、いつ結婚するのかとあせる未来も考えずにいられたのは、付き合い始めたころしかありませんでした。でもいまはあのころに帰ろう。ひさしぶりにいまこのひとときにだけひたっていると、身体じゅうがほぐれて眠くなり、自然にまぶたが、甘く重く瞳にのしかかります
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
ここに意味を表示
とても安心の表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「安心する」カテゴリからランダム5
幻滅と絶望の果てに、最後に縋(すが)り付いたただ一筋の光
中島 敦 / 悟浄歎異 —沙門悟浄の手記— amazon
まるで息をしていないように眠っていた。
庄野 潤三 / 静物 amazon
同じカテゴリの表現一覧
安心する の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ