五位は、腹を立てた事がない。彼は、一切の不正を、不正として感じない程、意気地のない、臆病な人間
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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臆病・気が弱い
穏やかな性格
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前後の文章を含んだ引用
......ないと、この男の歪んだ揉 烏帽子の先から、切れかかつた藁草履 の尻まで、万遍なく見上げたり、見下したりして、それから、鼻で哂 ひながら、急に後を向いてしまふ。それでも、五位は、腹を立てた事がない。彼は、一切の不正を、不正として感じない程、意気地のない、臆病な人間だつたのである。 所が、同僚の侍たちになると、進んで、彼を飜弄 しようとした。年かさの同僚が、彼れの振はない風采を材料にして、古い洒落 を聞かせようとする如く、年......
単語の意味
腹(はら)
腹・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
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