薄い霧だか 烟 だか港一杯に拡がって
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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霧・かすみ・もや
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前後の文章を含んだ引用
......を振ると、お栄も一緒に日傘を細かく動かしていた。顔が見えないと謙作も気軽な気持でハンケチが振れた。そして船が石堤の間へかかる頃には二人の姿も全く見えなくなった。薄い霧だか烟だか港一杯に拡がっていて、船が進むにつれ、陸の方は段々ぼんやりと霞んで行った。そしてちょっと傍見をしても今出て来た岸壁を彼は見失った。艦尾にミノタワと書いた英国の軍艦が烟突から僅か......
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夕立の雨脚鋭く縦横に交差している物々しさ
横光 利一 / 王宮「定本横光利一全集 (第10巻)」に収録 amazon
雨が急に太くなった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
雨が人の心を他界に誘うようにザッさびしく降って通る
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
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