TOP > 人物表現 > 人の印象 > 閑散・人気(ひとけ)がない
(車の少ない駐車場)車が減るたびに、まるで大海の小舟のように自分たちの車だけが残される。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:60% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
閑散・人気(ひとけ)がない
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ド店の駐車場に停められたまま、なかなか動き出さなかった。すでに三組ほど、店内から出てきた客が車に乗り込み、駐車場から走り去っている。逆に入ってくる車がないので、車が減るたびに、まるで大海の小舟のように自分たちの車だけが残される。 もう何分くらい経つのか、光代の指と祐一の指は、未だにシフトレバーの上で絡み合っている。言葉はなく、ただ指先だけが、もう何分も話をしている。「明日も仕事、早いと......
ここに意味を表示
閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夜、十二時の浅草はしめったオブラートより寂しい。
サトウハチロー / 浅草悲歌
(車の少ない駐車場)車が減るたびに、まるで大海の小舟のように自分たちの車だけが残される。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「人の印象」カテゴリからランダム5
闇の中に氷のような殺気が走る
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
(生命力がある)圭子のような女は、つないだ綱の長さが許す範囲の草は、毒草といわず薬草といわず食って食って成長しようとする、動物のような生活力をもっていた。
平林 たい子 / 鬼子母神「筑摩現代文学大系 (41) 平林たい子・円地文子集 地底の歌 こういう女 嘲る 盲中国兵 鬼子母神 私は生きる 花散里 ひもじい月日 くろい紫陽花 男のほね 妖 二世の縁 他」に収録 amazon
(死後の肉体の変化が描かれた絵)皆殆ど同じ姿勢の寝姿で、只違うのは、初めから終りへかけて姿が変って行っている事である。 すなわち巻頭の第一番に現われて私を驚かした絵は、死んでから間もないらしい雪白 の肌で、頬や耳には臙脂 の色がなまめかしく浮かんでいる。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
どこの土にも根が付いていない浮き草のような女
石川 達三 / 独りきりの世界 amazon
「密度・集団」カテゴリからランダム5
(捕手が家になだれ込んできて)どどどっと、物凄い家鳴りが《…略…》暴風雨 のように起った。《…略…》まるで、地幅 が二尺も揺れているように、瓦が落ち、壁がくずれ、人間は、芋みたいに転がった。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
人影も一層濃くなって
岡本かの子 / 巴里祭
デパートは 混み合っていた。人いきれで汗ばむほどだった
向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
人の印象 の表現の一覧
密度・集団 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ