自意識過剰な様子を観察していると、ボロボロの自尊心が、少しずつ修復されて行くような気がする。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:75% 作品を確認(amazon)
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馬鹿にする・軽蔑・あざける
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前後の文章を含んだ引用
......。 井上くんが、わざと余裕があるような変なステップをしながらシュートを決める。「かっこいー」佳代子ちゃんが私の耳元で囁く。 値段をつける側の人間たちの、いかにも自意識過剰な様子を観察していると、ボロボロの自尊心が、少しずつ修復されて行くような気がする。 それは、鏡を見ればすぐに壊れてしまうような脆い修繕だけれど、私はそれでも、観察という脆い鎧で自分を守るしかない。そうしないと壊れてしまいそうだった。 井上たち......
単語の意味
自尊心(じそんしん)
自尊心・・・自分の考えや気持ちを大切にする心。自分という存在に誇りを持つ心。うぬぼれの気持ち。プライド。
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不快ないきさつがあってから、彼女は、彼に対する遠慮や最後の敬意を失ったように見えた。
宮本百合子 / 伸子
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土間に手をついて謝ってしまえ、お螻蛄 だと思って勘弁してやる
吉川英治 / 銀河まつり
俊郎は何も応えなかった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
言葉の通じない国に長くいて、今ようやく故郷に戻れたように、心底から安心する。穏やかな喜びが体に満ちてくる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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