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平和に飽 くと平和な光景が、見るも気 だるくなってくる
吉川英治 / 増長天王 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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ひっそりと、退屈な暮らし(日々)
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前後の文章を含んだ引用
......ちの沢やこっちの山瀬に、四、五十戸の屋根が見えるが、それは皆、名陶 色鍋島を焼く、御用細工人の陶器小屋 で、人間がいるとは思えぬほど、イヤに寂莫 とした景色である。 平和に飽 くと平和な光景が、見るも気 だるくなってくるらしい。 それが、杢之進 をいよいよ憂鬱 にさせて、何か、波瀾の来たらんことを祈りたくなる。 「それを思うと久米一 は偉いやつだ」 杢之進は、いつか久米一から聞いた怪気 ......
単語の意味
気怠い(けだるい)
光景(こうけい)
気怠い・・・体がなんとなくだるい。なんとなくやる気がしない。
光景・・・1.目に前に広がる景色。そこに見える景色や物事のありさま。景色。様子。
2.日の光。
2.日の光。
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外を吹き荒れる突風に首を縮こめ、決して巣から顔を出さない穴熊みたいに、注意深く日常をやりすごす
鷺沢 萠 / 大統領のクリスマス・ツリー amazon
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暗い隅に頭を突っ込んで眠ってしまいたい。
宮本百合子 / 伸子
(故郷を離れて)東京で規則正しく、もの静かに生活を送った。国を追われた亡命者が異郷で、周囲に波風を立てないように、面倒を起こさないように、滞在許可証を取り上げられないように、注意深く暮らすみたいに。彼はいわば自らの人生からの亡命者としてそこに生きていた。そして東京という大都市は、そのように匿名的に生きたいと望む人々にとっては理想的な居場所だった。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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(米がない)朝も晩も、かぼちゃ飯で、茶碗を持つのがほんとうに淋しかった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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