安心と共に、満面の汗が次第に、鼻の先から、乾いてゆくのを感じた。
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:99% 作品を確認(青空文庫)
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安心する
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前後の文章を含んだ引用
......うに、朱雀大路をうろついて歩く、憐む可き、孤独な彼である。しかし、同時に又、芋粥に飽きたいと云ふ慾望を、唯一人大事に守つてゐた、幸福な彼である。――彼は、この上芋粥を飲まずにすむと云ふ安心と共に、満面の汗が次第に、鼻の先から、乾いてゆくのを感じた。晴れてはゐても、敦賀の朝は、身にしみるやうに、風が寒い。五位は慌てて、鼻をおさへると同時に銀 の提に向つて大きな嚔 をした。 (大正五年八月)
単語の意味
鼻の先(はなのさき)
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安心と共に、満面の汗が次第に、鼻の先から、乾いてゆくのを感じた。
芥川龍之介 / 芋粥
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涙が出るほど安心した。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
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バスの運転手の言葉が、背中を押してくれているのは間違いないが、それ以上に何か吹っ切れていた。ここ数週間ずっと支配されていた怯えるという感覚だけが、からだからすとんと抜け落ちたような感じだった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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