木の匂いのする店
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
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店内の雰囲気
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......すまで、私はぼんやりと月を見ていた。まるで真珠のようにひんやりと白く小さい光があんまりにもきれいだったのだ。「異様においしい。」 私は言った。その小さく新しい、木の匂いのする店でカウンターにすわって食べたかきあげ丼は、食欲を思い出すくらいにおいしかった。「なー?」 柊が言った。「うん。おいしい。生きててよかったと思うくらいおいしい。」......
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ある日の晩大町という所を散歩していたら郵便局の隣に蕎麦とかいて、下に東京と注を加えた看板があった。《…略…》東京と断わる以上はもう少しきれいにしそうなものだが、東京を知らないのか、金がないのか、めっぽうきたない。畳は色が変わっておまけに砂でざらざらしている。壁は煤でまっ黒だ。天井はランプの油烟でくすぼってるのみか、低くって、思わず首を縮めるくらいだ。ただ麗々と蕎麦の名前をかいて張りつけたねだん付だけはまったく新しい。なんでも古いうちを買って二、三日まえから開業したに違いなかろう。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
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なだらかなガラスの中に暗いオレンジ色のフィラメントがある
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
リビングはL字型をしていて、そこに和室が嵌まるような間取りになっている。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ブラインドの細いたくさんの隙間から、明るい陽が縞のように顔の上に落ちる
原田 康子 / 挽歌 amazon
四角い光を切り取って据えたような縁側の明るさ
高樹のぶ子 / その細き道(遠すぎる友) amazon
裸電球の暗い影がそこらに散らばっているセメントの袋やこわれた実験用の机や 藁 のはみ出た 椅子 の集積に落ちていた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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