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世の中は、よくもよくもこんなにひびだらけになっているものだと思う。
※備考※ 不安定で壊れやすい世界
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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儚い(はかない)・もろい
ひどい世の中、救いがたい世界
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前後の文章を含んだ引用
......がしていた。 夜、芝の安さんの家へ行く。若いお上さんが、眼を泣き腫 らして病院から帰って来たところだった。少しばかり出来上っている品物をもらってお金を置いて帰る。世の中は、よくもよくもこんなにひびだらけになっているものだと思う。昨日まで、元気にミシンのペタルを押していた安さん夫婦を想い出すなり。春だと云うのに、桜が咲いたと云うのに、私は電車の窓に凭 れて、赤坂のお濠 の燈火をいつまでも眺め......
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儚い(はかない)・もろいの表現・描写・類語(印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
沼に消える鬼火のように、いたってはかない存在
瀬戸内 寂聴 / 愛すること―出家する前のわたし amazon
(キリスト教が日本であまり普及しないこと)キリスト教は、武士道という 幹 に接ぎ木をするにはあまりにも貧弱すぎる芽である。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
一陣の風であえなくも散っていく桜の花びらのように、その姿を消してしまう
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
うたかたの泡 よりはかない
林芙美子 / 新版 放浪記
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ひどい世の中、救いがたい世界の表現・描写・類語(世間・世界・社会のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(世の中が)腐りはて、私たちはその血膿(ちうみ)のようなものではないだろうか。
田宮 虎彦 / 絵本 (1954年) amazon
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どこにも暗い陰などのない真昼のようにはっきりした話
森田 たま / あぶら蝋燭「もめん随筆 (中公文庫)」に収録 amazon
買ったばかりのケーキは、まるで生まれたてのヒナのように、ほんの少しの衝撃で壊れてしまいそうに見える。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
神体のない空虚な宮殿のような空 いかめしい興なさ
有島武郎 / 或る女
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(パラレルワールドに入り込む)どこかの時点で私の知っている世界は消滅し、あるいは退場し、別の世界がそれにとって代わったのだ。レールのポイントが切り替わるみたいに。つまり、今ここにある私の意識はもとあった世界に属しているが、世界そのものは既に別のものにかわってしまっている。そこでおこなわれた事実の変更は、今のところまだ限定されたものでしかない。新しい世界の大部分は、私の知っているもともとの世界からそのまま流用されている。だから生活していくぶんには、とくに現実的な支障は(今のところほとんど)ない。しかしそれらの「変更された部分」はおそらく先に行くにしたがって、更に大きな違いを私のまわりに作り出していくだろう。誤差は少しずつ膨らんでいく。そして場合によってはそれらの誤差は、私の取る行動の論理性を損ない、私に致命的な過ちを犯させるかもしれない。もしそんなことになったら、それは文字通り命取りになる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
浅ましい鬼のような人間の多い世の中
子母沢 寛 / 愛猿記 amazon
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