心臓の音・鼓動の表現・描写・類語(骨・内臓のカテゴリ)の一覧 ランダム5
心臓の音が、ドラムを鳴らしてるみたいに、身体中に響いていた
折原みと / 桜の下で逢いましょう amazon
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緑色の 襦袢 の背中に、あざのような赤い 斑点 が現われ、次第に拡がって行った。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
言いようのない幻滅とけだるさとを戸田は感じた。昨日まで彼がこの瞬間に期待していたものは、もっと生々しい恐怖、心の痛み、烈しい自責だった。だが床を流れる水の音、パチ、パチと弾く電気メスの響き、それらは鈍く、単調で、妙に物憂い。それどころか、何時もの手術とはちがって患者のショック死や急激な脈や呼吸の変化を怖れるあの張りつめた緊迫感が今この手術室のどこにもなかった。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
(肋骨の変形)普通なら肋骨は、定規で測ったみたいな精密さで左右対称にふっくらと広がっています。その中に肺と心臓が、心地よく納まっているのです。ところがわたしの肋骨は、それはもういたわしいものでした。落雷にあった巨木の枝のように、ねじ曲げられていました。そのうえ、心臓に近いところの肋骨に限って余計無残に変形していたのです。ほとんど心臓を串刺しにしてしまいそうでした。わたしのかわいそうな肺と心臓は、怯えて震える小動物のように、狭苦しい場所に押し込められていました
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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