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祖母が沼から這い上がるようにしてゆっくりこちらに向かって(階段を)登ってくる。薄暗い階段を、ノソノソと腰の曲った白髪の老婆が登ってくる様は悪夢のようであった。祖母は階段を登り終えると、彼に向かって「このたびは遠い所からようこそおいで下さいました。孫をよろしくお願い致します」と言い残し、登ってくる時と同じ姿勢のまま、ノソノソと階段を降りていった。”沼に住む亀が、老婆に姿を化えて人間界にお告げにやってきた”というような、奇怪なムードにあたり一面包まれ、そのまま時は過ぎた。
さくら ももこ / もものかんづめ 作品を確認(amazon)
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ゆっくり歩く・のんびりした歩き方
老人
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単語の意味
白髪(しらが・はくはつ)
腰(こし)
亀・龜(かめ)
白髪・・・白い髪の毛。色素がなくなったために白くなった髪。
腰・・・1.胴体の下の方の部分で、上体と下肢(かし)をつなぐ部分。座る姿勢をとったとき、骨盤あたりの折り曲がる部分を漠然という。ウエスト。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
亀・龜・・・カメ目の爬虫類の総称。堅くて丸い甲羅を持ち、敵に襲われると、頭・尾・手足をその中に隠す。大まかに陸亀と海亀に分けられる。海亀は手足がヒレになっていて水中を泳ぐのはうまい。背中の模様は六角形。日本では鶴と共に長生きする動物としてめでたいものとされる。冬眠する。「亀」の字は亀の姿からの象形文字。
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泥棒ネコのようにこっそりと螺旋階段をのぼる
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
胸を突くような階段をのぼる
池波 正太郎 / 剣客商売 amazon
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女王のようにゆったりと丘のほうに歩いて行く
山本 有三 / 波 amazon
ゆっくりと一歩ごとに足の下の地面の感触を味わう風に歩を進める
松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
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こだわりのない二人のお婆さんを見ていると、こんなところにもこんな世界があるのかと、淋しくなった。
林芙美子 / 新版 放浪記
(年配の男性は)いつもの学生たちとは違う、どこか枯れた落ち着きを感じ取ることができる。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
腰のまがるような、老いの身
芥川龍之介 / 偸盗
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(猟犬の群れに巻き込まれる)なまぐさい毛皮の渦巻 きの中へ巻きこんだ。
芥川龍之介 / 偸盗
綱でもひきよせているように、両手をかわるがわる動かし、(引き寄せる)
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
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古い雌象のようなその婆さん
宮本百合子 / 伸子
(男の五十は)いわば、底の石が見えている、かれかかった井戸のようなものです。
松原秀夫 / 人生ガイド
すらっとした面高の、かつては美人だったに違いない老夫人
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
「歩く・歩き方」カテゴリからランダム5
自分の足が輪っかにでもなってしまったようにトットトットと足が動く
高橋 三千綱 / 涙 amazon
ヒールが駐車場のアスファルトに打ち付けられる音
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
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