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芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:87% 作品を確認(青空文庫)
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夜明け
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前後の文章を含んだ引用
......めて行った。兄も黙っていれば、弟も口をきかない。しんとした夜は、ただ馬蹄 の響きにこだまをかえして、二人の上の空には涼しい天の川がかかっている。 八 羅生門 の夜 は、まだ明けない。下から見ると、つめたく露を置いた甍 や、丹塗 りのはげた欄干に、傾きかかった月の光が、いざよいながら、残っている。が、その門の下は、斜めにつき出した高い檐 に、月も風もさえぎられて、むし暑い暗がりが、絶えまなく藪蚊 に刺されながら、酸 えたようによどんでいる。藤判官 の屋敷から、引......
単語の意味
甍(いらか)
欄干・闌干(らんかん)
甍・・・1.瓦で覆われた屋根。また、その瓦。
2.屋根の頂上の部分。
2.屋根の頂上の部分。
欄干・闌干・・・人が落ちるのを防ぐための手すり。
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黎明 の光が死海の向うに 拡がるモアブ山脈を白っぽく染め、
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
まだ夜の気が薄暗くさまよっている
有島武郎 / 或る女
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夕陽が怖いくらい赤かった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
夕暮れの青が透明な刷毛でかさね塗りされるみたいに一段また一段と濃くなり、夜の闇に変わっていった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
朝は波の 縞 が誘うように、沖へ逃げた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
窓越しにマロニエの街路樹の影が、銀灰色の暁の街の空気から徐々に浮き出して来た。
岡本かの子 / 母子叙情
日が地上を去って行ったあと、路の上の潦 を白く光らせながら空から下りて来る反射光線
梶井基次郎 / 冬の蠅
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