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西のぎらぎらのちぢれた雲のあいだから、夕陽 は赤くななめに苔 の野原に注ぎ、すすきはみんな白い火のようにゆれて光りました。
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり ページ位置:0% 作品を確認(青空文庫)
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夕日・西日
薄(すすき)・萱(かや)
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前後の文章を含んだ引用
そのとき西のぎらぎらのちぢれた雲のあいだから、夕陽 は赤くななめに苔 の野原に注ぎ、すすきはみんな白い火のようにゆれて光りました。わたくしが疲 れてそこに睡 りますと、ざあざあ吹 いていた風が、だんだん人のことばにきこえ、やがてそれは、いま北上 の山の方や、野原に行われていた鹿踊りの、ほんとうの精神を語りました。 そこらがまだまるっきり、丈高 い草や黒い林のままだったとき、嘉十 はおじいさんたちと北上川の東から移ってきて、小さな畑を開いて、粟 や稗 を......
単語の意味
夕日・夕陽(ゆうひ)
夕日・夕陽・・・夕方の太陽。入り日(いりひ)。
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ある夕方、薄い硝子のように危く光る、消える直前の日射し
中村 真一郎 / 遠隔感応 amazon
西に傾いた陽の光を受けて山肌が橙色に移る
福永 武彦 / 草の花 amazon
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薄(すすき)・萱(かや)の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
薄の穂が銀(しろがね)のように日影に光る
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
すすきがまっ白に光って波をたてる
宮沢 賢治 / 鹿踊りのはじまり amazon
すすきが白い火のように揺れて光る
宮沢 賢治 / 鹿踊りのはじまり amazon
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白紫色に華やぎ始めた朝の光線
岡本かの子 / 河明り
夕方だった。それぞれの家の中に青が入ってきて、電気をつけさせるころ。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
青から藍 に変わって行きつつある初夏の夜
有島武郎 / 或る女
窓の外にはもう薄闇が立ち込めている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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小さいすてきなおうちの玄関に立つと、プルメリアの花の香りでめまいがした。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
うす緑の空気の中に、清らかな白い花びらが、まるで眠れる蝶のように、静かに咲いている
森田 たま / 菜園随筆 amazon
店の前の植込には、彼岸花がしおたれるとインパチェンスが咲いた。それが散るとシクラメンが植えられた。どれも幻のほむらのように赤く、静かな花だった。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
くさむらが風の通り跡を印して穂先を倒し、けもののように動いていた。及川隆一の視線が、その獣の背中の毛のようにきらめく雑草の拡がりから、何か不可解な動揺を、彼の脳髄につたえる。草むらは次々と穂先をひるがえして、波を送る。
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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