街路樹が色づいている

赤松の間に二三段の紅（こう）を綴った紅葉（こうよう）は昔（むか）しの夢のごとく散ってつくばいに近く代る代る花弁（はなびら）をこぼした紅白（こうはく）の山茶花（さざんか）も残りなく落ち尽した。

ようやく紅葉の兆しが見えてきた木々

太陽の最後の光が黄色く染ったかえでの葉にオレンジの色どりを加えていた。

（赤や黄に染まりかけた紅葉が混ざった庭）庭に千代紙のようにちりばめられた赤

木という木が銅色や金色、燃えるような朱色に染まる美しい秋の森

エゾマツの葉が緑のまま落ちるとき、音階にならない音がする。

子（こ）どもらはみんな一度（ど）に雨（あめ）のようにえだからとびおりました。

落葉はかちかちに枯れて褐色になっている

けだるい日曜日の午後、少し開いた窓からひんやりとした風がそよそよ入ってきていた。世界中が少しだけ黄色になって、空気が透明になっている。光線が目に見えるほどはっきりとしている。いつのまにか秋の気配がせまってきていた。