道の両側には糸杉と水銀灯が鉛筆たてみたいに等間隔に並んでいる。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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街灯・外のあかり
並木道
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前後の文章を含んだ引用
......価値はあった。 車は小高い丘の中心に停まっていた。背後には車が上ってきたらしい砂利道がつづき、それはわざとらしくくねくねと曲りながら遠くに見える門に通じていた。道の両側には糸杉と水銀灯が鉛筆たてみたいに等間隔に並んでいる。ゆっくり歩けば門までおそらく十五分くらいはかかるだろう。糸杉のそれぞれの幹には数え切れないほどの蟬がしっかりとしがみついて、世界が終末に向って転がり始めたといっ......
単語の意味
水銀(すいぎん・みずがね・みずかね)
水銀・・・金属元素のひとつ。元素記号Hg、原子番号80。常温で液体である唯一の金属。温度計や合金の素材になる。有毒。「汞(みずかね)」とも書く。
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街灯・外のあかりの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
小さい暗い煙るような冷たい 暈 をつけた電灯が電柱の高いところにあって、十字路になった少し広い道をぼんやり照している。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
夕方の門燈 が薄明るくついていて、むかし信州の山で見たしゃくなげの紅 い花のようで、とても美しかった。
林芙美子 / 新版 放浪記
歯の欠けた櫛のように軒並みの電灯が減る
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
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並木道の表現・描写・類語(道・道路のカテゴリ)の一覧 ランダム5
木におおわれたトンネルのような道
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
明るい陽ざしをあびて、並木の青葉も目にしみるシャンゼリゼ通り
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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「光と影」カテゴリからランダム5
どの車も顔が映るほどにワックスが効いており
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
街灯が点くのは、星がひとつ増えるようなものだし、花が一輪咲くようなものだから。
サン=テグジュペリ / 星の王子さま amazon
消灯された客室の夜とも昼ともつかない暗がり
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
影が病んでいるように不気味に黒く揺れる
原田 康子 / 挽歌 amazon
暗い中に、ガスの火がおとぎ話の火のようにもえている。
丹羽 文雄 / 顔 amazon
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
電灯がついていて、後ろの木々に皎々 と照っている。
梶井基次郎 / 城のある町にて
「道・道路」カテゴリからランダム5
延徳街道と穂波のほうから戸狩へはいる白い道すじ
吉川英治 / 銀河まつり
両側の視界を遮るブナ林が空気を濃密なものにしている。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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