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長かった海の上の生活を遠く思いやるような顔をしながら
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
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思い出・思い出に浸る
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前後の文章を含んだ引用
......いう、またそれが始まったというように渋そうな笑いを片頬 に浮かべて見せた。 「わたしもう一度あのまっただなかに乗り出してみたい」 「してどうするのだい」 倉地もさすが長かった海の上の生活を遠く思いやるような顔をしながらいった。 「ただ乗り出してみたいの。どーっと見さかいもなく吹きまく風の中を、大波に思い存分揺られながら、ひっくりかえりそうになっては立て直って切り抜けて行くあの船......
単語の意味
思い遣る(おもいやる)
思い遣る・・・相手の気持ちを察して、気を使ったり同情したりすること。
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夢路を歩む心地で古い記憶の端々を辿る
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
(素晴らしい思い出)振り返ると、その時間も、いつの間にか、見違えるほど色鮮やかに、陰翳豊かに彼の過去を染め直しつつあった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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邦彦は目を閉じた。急ぎ足で一直線に歩き去って行く幇間の、小気味よく跳ねあがっていた足袋の白さが、青く冷たい 焔 となって浮かんできた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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