煙草をのんでいる。はき出す煙が鼻先からすぐ急角度に折れて、ちぎれ飛んだ。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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タバコ
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前後の文章を含んだ引用
......た。 一人は黙って、その漁夫の顔をみた。 「ヒヒヒヒ……」と笑って、「花札 よ」と云った。 ボート・デッキで、「将軍」のような恰好 をした船長が、ブラブラしながら煙草をのんでいる。はき出す煙が鼻先からすぐ急角度に折れて、ちぎれ飛んだ。底に木を打った草履 をひきずッて、食物バケツをさげた船員が急がしく「おもて」の船室を出入した。――用意はすっかり出来て、もう出るにいいばかりになっていた。 雑夫 ......
単語の意味
鼻先(はなさき)
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山仕事をするものは、山火事を恐れるからか、喫煙の習慣があまりない。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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