これがお前の生きている現実なのだと言い立てるような勢いで、いろいろな用件が取り囲む

（夢じゃない）何もかもきちんと連続して続いている。ひとつひとつ順番に辿れる。これが夢であるはずがない。

現実という奴は、前へ進んでいるかいないか分からないような長蛇の行列

岩のような現実が突然に劈開（へきかい）してその劈開面をチラッと見せてくれるような瞬間

天蓋のように覆い被さってくる現実

酒でも呑まなければあんまり世間は馬鹿らしくて、まともな顔をしては通れない。

力ある者はますます栄え、弱き者は滅びるといった弱肉強食の畜生社会

ワッと泣きたい程切なかった。これでもへこたれないか！　これでもか！　何かが頭をおさえつけているようで、私はまだまだへこたれるものかと口につぶやきながら

青春の夢が与える残酷な現実

枝分かれした世界

家族と過ごす毎日は、穏やかな日溜まりに居座ったような時間

蒼空までが間が抜けたような気がします

ここは、時間が流れていないかのように静かだった。どんどん吸い込まれて、抜け出せなくなるような深さがあった。

毎朝規則正しく起床、満員電車に揺られ、立ち食いそば屋で腹を満たし、朝礼で大声を張り上げ、煙たがれながらもアポイントメントをとりつけ、お昼は格安ランチセットの列に並び、午後もワイシャツが汗でびっしょりなるほど働いて、夜は先輩の先にそれなりに付き合って、夜中の電車で帰宅して。

平穏と倦怠と日常的な習慣の中に埋没して過ごす