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流しの三角コーナーには、食べ物から汚物に変化しはじめた残飯が積っている。ゲル状の悪臭がビニール袋の底に溜っている。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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残飯・生ごみ
台所・キッチン
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前後の文章を含んだ引用
......てしまった食器。においを吸い込んでべとついている調味料入れ。皮の縮れたじゃがいも、胸やけが固まりになったような砂糖。重い空腹を溶かしてくれるような物は何もない。流しの三角コーナーには、食べ物から汚物に変化しはじめた残飯が積っている。ゲル状の悪臭がビニール袋の底に溜っている。わたしはそこから視線を外す。けれど自分の内臓は、あれよりももっと醜いものを溜めこんでいるはずなのだ。放っておけば必ず汚物になってしまうものを食べて、暮らしている......
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建築雑誌のグラビアを切り抜いたような優美なキッチン
阿刀田 高 / 来訪者「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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(回転ドア)クルリクルリ、まるで水車のようだ。
林芙美子 / 新版 放浪記
奇麗な家 から急に汚ない所へ移ったので、何だか日当りの善い山の上から薄黒い洞窟 の中へ入 り込んだような心持ちがする。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
山の方には実にたくさんの灯りが見えた。もちろんどの灯りが君の病室のものかはわからない。あるものは貧しい家の灯りだし、あるものは大きな屋敷の灯りだ。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
後手でドアを閉めると風の音がぴたりと消えた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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給仕の目をぬすんでは、サッとフォークをさし出し、他人のお皿の料理をひそかに味わった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
土地が変ればその土地々々の名物がたべてみたい
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
今日一日の終わりに、幸福を与えてくれる料理たちだった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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