両腕でしっかり自分の胸を抱き込むようにしながら、じっと前方を見据えて動かない。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
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腕を組む
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前後の文章を含んだ引用
......く、悲壮らしく振舞っているような落着かなさ。同時に何とも云えずがらんどうな、火の消えたような気持。――伸子は坐り込んだまま、この妙な心持に沈んでいた。母は母で、両腕でしっかり自分の胸を抱き込むようにしながら、じっと前方を見据えて動かない。―― 佃が立ちかけて、伸子を促した。 「じゃあ……失礼しましょうか……だいぶ夜も更けたから――」 伸子は、佃のわざと低めた声や、いかにも自分のものというように彼女......
単語の意味
胸(むね)
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両腕でしっかり自分の胸を抱き込むようにしながら、じっと前方を見据えて動かない。
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