ウーム……と、誰か、分らない呻 きがながれた。
吉川英治 / 無宿人国記 ページ位置:48% 作品を確認(青空文庫)
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うなる・うめく
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......なかった。とたんに、うしろへ一角の刃を、感じたので、手を離して、振り向くせつなに、さっと、真っ赤なものが、自分の腕にも、胸にも、部屋にも、眸いっぱいに見えた。 ウーム……と、誰か、分らない呻 きがながれた。行燈 は、消えて、倒れた弾 みに、ころころと、灯皿が白い煙の糸をひいて、独楽 みたいに、部屋を廻った。 ウウム……と、二度目の苦鳴を聞いたとたんに、 「あッ――お信が」......
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うなる・うめくの表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
恨み悲しみ、悲歎、 呪詛、そうしたものをすべてこめて人々が呻いている
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
人とも獣 ともつかない声を、たれとも知らずわっと上げる
芥川龍之介 / 偸盗
彼女は全く沈没したように呻いた。
金 史良 / 光の中に amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
言葉遣いには地方の人が無理に標準語を使ったときの、ぎごちない調子があった。
阿刀田 高 / ナポレオン狂「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
相手の声には怒りも恨みがましさもこもっていなかった。そこに含まれているのは何か違う種類のものだった。個人的な感情というよりは、客観的な情景のようなものだ。たとえば見捨てられて荒れ果てた庭とか、大きな洪水のあとの河川敷とか、そんな情景だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
口の中に砂利をつめ込まれたように、ううっとうなり声をあげる
池田 満寿夫 / 10フランの恋人 amazon
ゆったりとした口調が可愛らしかった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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