塩味だけのぞうすい

鍋料理の終わりに冷や飯を加えて一気に煮上げるところにも妙味がある

（冷汁）冷やしただし汁をアツアツのご飯にかけて食べる。このざっくばらんさがいかにも夏らしくて快適である。

（冷や汁）口の中のある部分は冷たさを感じ、舌では温かさを感じる。そして、この温度差のある味わいは混ざる間もなく喉を通過していく。熱すぎず冷たすぎず、かといってぬるいというわけでもない。本当に不思議な食感だ。

冬の味覚であるカキをダシで煮立ったご飯へ混ぜて、一二分で火を切り、煮えすぎないうちに食べる

（父親が作ったおにぎり）一生懸命さが伝わってくるような、ブサイクで塩味の強いおにぎり

フカヒレの心地よい歯ごたえとこってりした味わいが、米の味と渾然一体になって

一口ずつ箸でとって口に運ぶのはこっけい。ずるずるすするのだが、すすり方がその人のものになっていれば言うことがない

ひじきご飯は海の幸、山の幸をあんばいよく配した典型的な日本庶民の食べ物

箸（はし）では食いづらいボロボロな南京米