街はクリスマスでございますか。救世軍の慈善鍋 も飾り窓の七面鳥も、新聞も雑誌も一斉に街に氾濫 して、ビラも広告旗も血まなこになっているようだ。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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歓楽街・盛り場
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前後の文章を含んだ引用
......に出る。ついでに風呂敷をさげたまま逢初 橋の夜店を歩いてみた。剪花 屋、ロシヤパン、ドラ焼屋、魚の干物屋、野菜屋、古本屋、久々で見る散歩道だ。 (十二月×日) ヘエ、街はクリスマスでございますか。救世軍の慈善鍋 も飾り窓の七面鳥も、新聞も雑誌も一斉に街に氾濫 して、ビラも広告旗も血まなこになっているようだ。 暮だ、急行列車だ、あの窓の風があんなに動いている。能率を上げなくてはと、汚れた壁の黒板には、二十人の女工の色塗りの仕上げ高が、毎日毎日数字になって、まるで天気......
単語の意味
七面鳥(しちめんちょう)
七面鳥・・・シチメンチョウ科。北米原産の大形の鳥。頭と首に毛はなく皮膚が露出し、興奮すると赤、青、紫などに変化する。名前の由来も、頭部の皮膚の変色が、七つの顔(面)を持つようであるから。肉垂(にくすい)をもつ。食用の家禽として飼育され、クリスマスなどによく食べられる。ターキー。
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行けども行けども賑やかな夜店のつづき、よくもこんなに売るものがあると思うほどなり。
林芙美子 / 新版 放浪記
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山の中の湯の湧 くとこ
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり
洋子がホールに到着した時には、既に客席の人の潮は満ちつつあった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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