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(扇状の野外音楽堂)ステージから最も遠い外周を僕は歩いている。夏一斉に蝉が鳴く午前中の林そっくりだと思いながら。最後列の座席に沿って歩く。《…略…》(客が)音に会わせて揺れ、巨大な一つのざわめきを作る。《…略…》空気の振動を一身に集めて反り返りまた前へのめる。
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単語の意味
蝉・蟬(せみ)
沿う・添う・副う(そう)
蝉・蟬・・・1.セミ科の昆虫を総称。夏に鳴く虫の代表。羽を畳んで木に止まり、雄は高い声で鳴きたてる。幼虫は数年かかって成虫になるが、成虫の寿命は10日から20日と短い。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
沿う・添う・副う・・・1.(「沿う」と書いて)長い線状のものの近くを離れずに平行に進む。つたっていく。
2.(「沿う」「添う」「副う」と書いて)期待されるところから外れない状態を保つ。ある基準から離れないようにする。
2.(「沿う」「添う」「副う」と書いて)期待されるところから外れない状態を保つ。ある基準から離れないようにする。
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(ロックライブ)巨大なスピーカーからの音はステージで動いている連中とは関係ないように聞こえる。この地面の上に初めから音があって、それに合わせて化粧した猿が踊っているように見える。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
(ライブ会場のステージから客席を見る)天から星空を見下ろしているような気持ちになる。サイリウムの光は、まるでいきもののように、ひとつひとつが別の動きをする。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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(イニシャルのししゅうがほどける)ふと、爪の先が糸に引っ掛かった。ほんの 微かな一瞬だった。はっと思う間もなく、するすると糸が解けていった。あらかじめ定められた決まりに従うように、りこさんの手つきをなぞるように、アルファベットはごく自然に一本の糸に戻っていった。《…略…》小さな針の穴の連なりだけを残し、私の名前は宙に溶けて消えてしまった。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
(ありきたりなストーリーの退屈な映画)映画は当然すぎるほど当然な筋を辿って凡庸に進展していった。台詞も凡庸なら、音楽も凡庸だった。タイム・カプセルに入れて「凡庸」というラベルを貼って土に埋めてしまいたいくらいのものだった。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
(武道館でのライブ)たったひとりの彼女が何か言うたび一万人以上分の声が一斉に波打つその様子は、まるで、薄皮一枚で包まれている宇宙を指でつっついている神様のようだ。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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