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天井の高いだだっ広い台所にともされた五分心 のランプと、ちょろちょろと燃える木節 の囲炉裏火とは、黒い大きな塊的 とよりこの男を照らさなかった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:19% 作品を確認(青空文庫)
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蛍光灯・屋内のあかり
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前後の文章を含んだ引用
......すって」 農場の男は僕の客だというのでできるだけ丁寧にこういって、囲炉裏のそばの煎餅蒲団 を裏返した。 その男はちょっと頭で挨拶 して囲炉裏の座にはいって来たが、天井の高いだだっ広い台所にともされた五分心 のランプと、ちょろちょろと燃える木節 の囲炉裏火とは、黒い大きな塊的 とよりこの男を照らさなかった。男がぐっしょり湿った兵隊の古長靴 を脱ぐのを待って、私は黙ったまま案内に立った。今はもう、この男によって、むだな時間がつぶされないように、いやな気分にさせられない......
単語の意味
燃える(もえる)
囲炉裏(いろり)
燃える・・・1.物に火がつく。燃焼する。
2.気持ちが高ぶる。熱中する。
2.気持ちが高ぶる。熱中する。
囲炉裏・・・部屋の床にある、四角くて小さい砂場のような場所。そこで火をおこして、暖房や調理を行う。
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