うすら寒い秋の風が蚊帳の裾を吹いた。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:18% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
蚊帳(かや)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......でも呑んで寝たいわね。」とお秋さんが云う。 梯子段の下に枕をしていたお俊さんまでが、「へん、あの人でも思い出したかい……」と云った。――皆淋しいお山の閑古鳥 だ。うすら寒い秋の風が蚊帳の裾を吹いた。十二時だ。 (十月×日) 少しばかりのお小遣いが貯 ったので、久し振りに日本髪に結ってみる。日本髪はいいな。キリリと元結を締めてもらうと眉毛が引きしまって。たっぷり......
単語の意味
薄ら(うすら)
薄ら・・・ほんの少し。かすか。
ここに意味を表示
蚊帳(かや)の表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
林芙美子 / 新版 放浪記
うすら寒い秋の風が蚊帳の裾を吹いた。
林芙美子 / 新版 放浪記
このカテゴリを全部見る
「道具・家具」カテゴリからランダム5
(履き潰された)靴は、利用されるだけ利用されて今は死に瀕した哀れな使役動物を連想させた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
(小説の最後まで明かされない部分)我々は最後までミステリアスな疑問符のプールの中に取り残されたままになる。《…略…》カラフルな浮き輪につかまった人々が困った顔つきで、疑問符だらけの広いプールをあてもなく漂っている光景が目に浮かんだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
次はどこから、何を送ってくるのだろう。 遠い風の音や、海の香りと共に。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
道具・家具 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ