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レイ子はぼやけた目つきでわたしを見下ろしていた。頬や顎や目尻にたっぷりとついた脂肪が、彼女の感情を覆い隠しているようだった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:38% 作品を確認(amazon)
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顔の膨らみ・頬のたるみ
感情のはっきりしない、複雑な表情
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前後の文章を含んだ引用
......クがはずれる時は、どんな音がするのだろう。ぷちんと、果実の種が飛び散るような音だろうか。それとも何か薬品が化学反応を起こす時の、爆発するような音なのだろうか。 レイ子はぼやけた目つきでわたしを見下ろしていた。頬や顎や目尻にたっぷりとついた脂肪が、彼女の感情を覆い隠しているようだった。彼女はまた眼鏡をかけて横になり、雑誌をめくりだした。 ホックがちぎれてしまったあとの彼女の傷は、きっとささくれているのだろう。わたしには、生まれた時からどこにも......
単語の意味
目尻(めじり)
頬(ほお・ほほ)
顎・頤・腭(あご)
目尻・・・目の尻(=末端)。目の、耳に近い方にある端。眦・眥(まなじり)。
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
顎・頤・腭・・・1.口の上下の、歯の生えている部分で、話したり物を噛んだりするのに役立つ器官。
2.下あご。頤(おとがい)。
3. 釣り針の先に逆向きにつけた返しのこと。釣り針のかかり。鐖・逆鉤・逆鈎(あぐ)。
4.機械や道具などで、物をつかんだり引っ張ったりする開閉部分。
5.食事。食料。まかない。食費。
6.口をきくこと。物言い。おしゃべり。
2.下あご。頤(おとがい)。
3. 釣り針の先に逆向きにつけた返しのこと。釣り針のかかり。鐖・逆鉤・逆鈎(あぐ)。
4.機械や道具などで、物をつかんだり引っ張ったりする開閉部分。
5.食事。食料。まかない。食費。
6.口をきくこと。物言い。おしゃべり。
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筋骨はひきしまって痩せ、秀麗な額を持ち、白樺のようにすっきりしていた。
山田克郎 / 壮士行
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笑みの名残を片づけかねているかのような曖昧な表情
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
有島武郎 / 或る女
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宮沢賢治 / ひかりの素足
うさぎの足跡みたいなえくぼ
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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濃い白粉の上に、クッキリと赤い唇紅、黒い眼鏡-まるで、新しいトランプのように、鮮かな顔だ。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
女子学生は、非常に老けた、疲れきった表情をしていて、それは病気の鳥のような感じだった。
大江 健三郎 / 死者の奢り amazon
突立っている姿はさながらに魔法か何かを使って現われた西洋の妖怪のように見える。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
花よりも先ず人の顔が桜色になる程の人出
徳冨蘆花 / 思出の記 amazon
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彼はトランプのジョーカーのように終始含み笑っていて、どんな質問に対してもこともなげに答えてくれそうだ。笑顔がゆらゆら揺れて魔術師のようだ。
阿刀田 高 / サン・ジェルマン伯爵考「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
泥の上に胡粉(ごふん)を塗ったように、露子の顔は無表情だった。
武田泰淳 / 風媒花 amazon
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