林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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蝉(せみ)
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前後の文章を含んだ引用
......を書きたくなる。階下の親爺 さんと義父は連れだって出たまま今朝も戻っては来ない。 朝日が北の壁ぎわにまで射し込んで暑い。線路の堤にいちめんの松葉ぼたんの花ざかり。煎 りつくように蝉が鳴きたてている。 昼過ぎの汽車で宮様が御通過になる由にて、線路添いの貧民窟 の窓々は夜まで開けてはならぬ、と云うお達しが来る。干し物も引っこめるべし、汚れものを片づけるべし。母は......
単語の意味
蝉・蟬(せみ)
蝉・蟬・・・1.セミ科の昆虫を総称。夏に鳴く虫の代表。羽を畳んで木に止まり、雄は高い声で鳴きたてる。幼虫は数年かかって成虫になるが、成虫の寿命は10日から20日と短い。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
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蝉(せみ)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
何千匹もの蟬が時計のねじを巻くみたいに鳴いていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
森々とよく蝉 が啼 きたてている。
林芙美子 / 新版 放浪記
蛻(ぬけがら)の背中のひび割れは、じっと見ていると、ヴァイオリンのサウンドホールみたいな感じがしました。そして、蛻全体が、楽器みたいに鳴り響いているように見えたので、
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
つくつく法師が、地獄の使者のような不吉な韻律を響かせながら
梅崎 春生 / 桜島 amazon
百日紅 の樹にまた つくつく法師がとまって鳴きはじめた。その声も風のなぐころにはとまった
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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「昆虫・虫」カテゴリからランダム5
漆のような真黒な羽のひらひらする、繊(ほそ)く青い、たしか河原蜻蛉(かわらとんぼ)とも言った
泉 鏡花 / 縷紅新草 amazon
空には赤とんぼが、江戸の秋を染めている
吉川英治 / 無宿人国記
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