かたねりの白粉 を首筋につけている。浅黒い肌が雲のように淡く消えてゆく。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:75% 作品を確認(青空文庫)
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化粧・白粉をした顔
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前後の文章を含んだ引用
......っくり。只、ぶくぶくと肥っている。お尻の大きいのは、下品なしょうこだ。うまいものを食べている訳ではないけれど、よくふとってゆく。ぶくぶくによく肥る。 友谷さんはかたねりの白粉 を首筋につけている。浅黒い肌が雲のように淡く消えてゆく。久しく、白粉をつけた事がないので、私は男の子のように鏡の前に立って体操をしてみる。ふっと、このまま馳 って電車道まで歩いたらおかしいだろうなと思う。 裸で道中なる......
単語の意味
浅黒い(あさぐろい)
首筋・頸筋(くびすじ)
白粉(おしろい)
浅黒い・・・薄黒い。とくに、日に焼けたように茶色を帯びた皮膚の色のこと。
首筋・頸筋・・・首の両側から後部にわたる部分。首の後ろ側の部分。項(うなじ)。襟首(えりくび)。首根っ子・頸根っ子(くびねっこ)。
白粉・・・化粧品のひとつで、顔につけたり塗ったりする白い粉。また、それを練り合わせたもの。肌を色白に美しく見せる目的で使う。粉白粉・水白粉・練り白粉・紙白粉・固形白粉などがある。「しろい」は、「白い物」を意味する。
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化粧はもともと魔よけで始まったもんなのよ、人間が魔物を恐れてこれを鎮めるために考えられた知恵なのよこれは人間の共同体としての、儀式なのよ。文化なの。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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