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風がひゅうと鳴って雪がぱっとつめたいけむりをあげます
宮沢賢治 / ひかりの素足 ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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吹雪・暴風雪
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前後の文章を含んだ引用
......。それでも一郎はずんずん進みました。楢夫もそのあしあとを一生けん命ついて行きました。一郎はたびたびうしろをふりかへってはゐましたがそれでも楢夫はおくれがちでした。風がひゅうと鳴って雪がぱっとつめたいけむりをあげますと、一郎は少し立ちどまるやうにし楢夫は小刻みに走って兄に追ひすがりました。  けれどもまだその峯みちを半分も来ては居りませんでした。吹きだまりがひどく大きくなっ......
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