二百二十日の荒れそこねたその年の天気は、いつまでたっても定まらないで、気違い日和 ともいうべき照り降りの乱雑な空あいが続き通していた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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異常気象
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前後の文章を含んだ引用
......五十円金貨八枚がはいっている。そして葉子は古藤がそれをくずして立て替えを取る気づかいのないのを承知していた。 六 葉子が米国に出発する九月二十五日はあすに迫った。二百二十日の荒れそこねたその年の天気は、いつまでたっても定まらないで、気違い日和 ともいうべき照り降りの乱雑な空あいが続き通していた。 葉子はその朝暗いうちに床を離れて、蔵の陰になつた自分の小部屋 にはいって、前々から片づけかけていた衣類の始末をし始めた。模様や縞 の派手 なのは片端からほどいて丸め......
単語の意味
気違い日和(きちがいびより)
気違い日和・・・晴雨が安定しない、不順な天気。
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風の音、雨のしぶき、それから絶え間ない稲妻の光、――暫くはさすがの峨眉山も、覆 るかと思う位でした
芥川龍之介 / 杜子春
広い海の面が旗でもなびくように、うねりが出て来て、そして又それが細かく、せわしなくなった。
小林多喜二 / 蟹工船
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