模様のようなものを描いた。形の定まらない奇妙な図形だった。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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デザイン・模様
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前後の文章を含んだ引用
......が、肝心な部分がすっぽりと欠落している。彼がどのような歩き方をしたのかさえ、僕にはもう思いだせないのだ。 娘は僕の手首にもう一度指を置いて、今度はそっとその上に模様のようなものを描いた。形の定まらない奇妙な図形だった。彼女が僕の手首にその図形を描くと、まるでそれに呼応するように、これまであったものとはべつの種類の暗闇が僕の意識の中にもぐりこもうとしているように感じられた。おそ......
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(陶器のデザイン)艶やかな生地で、パステル・カラーのものが夫の作品だ。色はところどころで濃くなったり淡くなったりして、風や水が流れるような微妙な陰影を描き出していた。柄のついたものはひとつもなかった。色の移り変わりがそのまま模様になっている。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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針先は容赦のない観念のように鋭く冷たく尖っていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
(幼児の落書き)絵とは呼べないぐちゃぐちゃの模様
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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