家の両隣も新築で、灰色の細長い洒脱な家に挟まれた青い瓦屋根の彼の家は、誰も使わないのになぜかうちの棚にずっと置かれている、古い手動の鉛筆削り器に似ていた。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 作品を確認(amazon)
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家の佇まい・外観
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単語の意味
洒脱(しゃだつ)
洒脱・・・世間一般の人のもつ、もっとお金や名誉が欲しいという気持ちがなく、あっさりしていること。精神的に吹っ切れていて、洗練されていること。また、そのさま。
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樅の木立ちにかこまれた陰気な平屋建て
夢野久作 / あやかしの鼓
蚕が桑を食べている音が四六時中雨のようにしている家
小川国夫 / 小川国夫作品集〈第2巻〉(里にしあれば) amazon
別荘風の住宅
岡本かの子 / 母子叙情
家全体が木管楽器となって悲しげな曲を奏でる
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
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ビルとは名ばかりの、裏通りのモルタル二階建てで、下に家主の美容院
向田邦子 / 酸っぱい家族「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
このあたりの閑静な住宅街のおもかげは、むかしのままのような気がする。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
桃色の練菓子に緑の刻みを入れたような一掴みの建物だ。
岡本かの子 / 巴里のキャフェ
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