白焼きの頭に近いほうを箸でちぎり、山葵を米粒ほど乗せて二つに折り、醤油をつけて口に入れる。
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うなぎ
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うなぎの味、おいしさを伝える表現・描写(魚類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
鰻屋では、念の入った香の物で酒をのみながら、鰻が焼きあがるのを待つのが、もっともよい。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
ウナギは巌さんの指示のもと、最後の二日間を、井戸水を張ったたらいで絶食して過ごした。そのためか、臭みもほとんどない。神去村の澄んだ水が、体液として流れていたとしか思えない味だ。濁りがなく、でも濃厚な、山の空気に似た味わい。皮は香りのいい樹木の皮みたいに、こんがり焼けて鼻をくすぐる。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
酒を飲みながら蒲焼を待つ楽しさ。心躍るとはまさにこの状態。
池波正太郎 / 梅安料理ごよみ amazon
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舟に辛口の熱燗をつめた魔法瓶と辛子酢味噌のどんぶり鉢をのせて湖に繰りだし、少し膚寒い朝風のなかで、網からあげたてのピチピチ跳ねる白魚を茶漉しでしゃくってどんぶり鉢へあける。白魚は辛子酢味噌のなかでは跳ねない。ふれたとたんに一瞬でおとなしくなってしまう。透明な「一寸」の体に黒い眼をまじまじ瞠ったまま息絶える。それをつるつるとすするのだが、コリコリした歯あたりと、ほのかなホロ苦みであるきりで、生臭さも、肉らしい味も、何もなかったと記憶している。
開高 健 / 最後の晩餐 amazon
から揚げ、煮つけ、照り焼きなどして食すが、小骨が多く、特別美味というほどでない。
楠本 憲吉 / たべもの歳時記 amazon
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