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その自動扉はぴくりとも動かず、内側では恐ろしい出来事が起きているから近寄るな、と警告を発しているかのようだった。扉自体が、無口で屈強な門番じみている。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
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閉ざされた扉(門・窓)
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前後の文章を含んだ引用
......り戻し、どうして僕はあの見知らぬ眼鏡男と中学生の引率をしなくてはならないのだろう、と思い直したのかもしれない。 賢明だ。先生だもんな。 七尾は八号車の扉を見る。その自動扉はぴくりとも動かず、内側では恐ろしい出来事が起きているから近寄るな、と警告を発しているかのようだった。扉自体が、無口で屈強な門番じみている。 七尾は盛岡駅に降りていた。本来は上野で降りる予定だったのに! と叫びたい衝動に駆られる。時間にして五分ほどの短い移動のはずだった。それが、どうして二時間半以上......
単語の意味
自体(じたい)
自体・・・1.自分のからだ。
2.そのものの本来の性質。それ自身。そのもの。地体(じたい)。多くの場合、名詞の下につく。
2.そのものの本来の性質。それ自身。そのもの。地体(じたい)。多くの場合、名詞の下につく。
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あの男と同じように固く玄関は口をつぐんでいる。
林芙美子 / 新版 放浪記
部屋には鍵が掛かっていた。ノブを両手で握り、回したり、押したり、引いたり、考えつくあらゆる方向に動かそうとしたがだめだった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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部屋はさすがに葉子のものであるだけ、どことなく女性的な軟 らか味を持っていた。
有島武郎 / 或る女
(夜の)庭に面したサッシの大ガラスにうつる自分を見ていた。 中が明るいので庭はほとんど見えない。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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