銀歯をちらと見せて
吉川英治 / 治郎吉格子 ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
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微笑み・薄笑い
苦笑い
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前後の文章を含んだ引用
......―― 「お待たせいたしました」 と、仁吉の眼が、はじめて、治郎吉をふり顧った。 「もう、私の番ですか。先のお客があるんでしょう、どうぞ」 「なに、旦那」 と、仁吉は、銀歯をちらと見せて、 「あの通り、夢中なんですから……」 と、将棋の一組を顎 で指して、苦笑いをもらした。 「そうですか、じゃあ」 と、梳 き場 へ腰を持ち上げて行ったものの、実は、治郎吉......
単語の意味
銀歯(ぎんば)
銀歯・・・銀冠(ぎんかん[=虫歯を治療したあと、歯にかぶせる銀製、もしくは銀色の覆い])をかぶせた歯。また、銀(ぎん)でできた入れ歯。
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微笑み・薄笑いの表現・描写・類語(口・顎のカテゴリ)の一覧 ランダム5
口元には明け方の三日月のような笑みが浮かんでいた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
びびとして笑いを含みながら
岡本かの子 / 雛妓
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苦笑いの表現・描写・類語(笑う・笑みのカテゴリ)の一覧 ランダム5
何か辛いことがあると、きまって口元に作りあげる独特の微笑みが、うつむきかげんの千代の顔にあった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
鳥飼は苦笑した。目尻に皺が寄った。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
雪見は苦笑いでごまかし、コメントは差し控えた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「口・顎」カテゴリからランダム5
口の つぐみ の足りないその口の辺りは、彼の意志力の極度の欠乏を示すもののようである。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
ハロウィンのかぼちゃのような笑みを浮かべて
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
相好を崩して笑った。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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